安売りの残酷。豆腐の値段が上がらないのはまずい。

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お久しぶりです。関根(@sekinesulog)です。

久しぶりにブログの更新です!

これでも更新するネタは結構あるんですが、勉強部屋にいると自分の興味のあることを考えたり、本読んだり、映画見たり、勉強したりするので、ブログの優先順位を下げてしまっていました。

いけないいけない。

 

さて、今回のテーマは「豆腐の値段」です。

 

・・・関根どうした?と言われそうなテーマですが、仕事の値段という意味では我々の業界も実は無関係ではないと思っていますので、たまにはこんな記事も更新してみます。

 

それでは以下本題。

スーパーの豆腐安すぎない?という疑問

関根は思いました。

 

「豆腐ってこんな綺麗に包装されてて、それなりに分量もあるのに安すぎね?」

と。

 

値段が安い、ということは利益も当然低いです。

利益が低いならば、多くの数を売らなければならない。

しかし、豆腐の消費量の最も多い国であろう日本(多分)は、人口減少の一途をたどり、また「和食離れ」が進んでいる。

さらに、大豆の値段は昔に比べたら上がっている。

(サイト「世界経済のネタ帳」様より引用ーhttp://ecodb.net/pcp/imf_usd_psoyb.html)

 

そういう状況があるなら自ずと豆腐の値段は上がらなければなりません。

 

しかし、スーパーでみた豆腐の値段はというと100円もしない。

 

なぜ?

 

豆腐の値段の推移を調べてみると・・・

戦後以来、日本円の信頼性はどんどんと上がってきている状況があるにもかかわらず、豆腐の値段は大きな変化がないようです。

 

昭和17年 17円40銭 (豆腐一丁あたり)

平成17年 33円

(サイト「戦後昭和史」様より引用 ーhttps://shouwashi.com/transition-toufu_nattou.html

 

 

理由はわかりませんが、何故か「豆腐は値上げできないマインド」が蔓延しているのです。

 

昔ながらの職人さんが値上げに反対だったのか、それとも、大量生産できる体制が整ったから値上げをする必要性がなかったからなのか。

それは分かりません。

 

しかし、このまま行くと日本から豆腐が消えてなくなるでしょう。

それか、豆腐から大豆の含有量が大幅に減り、「豆腐だった何か」が残ることになるんでしょうか。

 

いずれにせよ、値上げをするなり、海外資本を狙うなり、様々な策を講じなければ豆腐業界やばいと思います。

 

 

安売りの弊害

そもそもこの記事を書こうと思ったのは、

「安売りは大きなリスクがある」ということを言おうと思ったからです。

 

消費者側からすれば安くて良い製品に食いつくのは当然のことです。

別のところにお金使えるし。たくさん買えるし。

 

しかし、反面、別の業者もその状況を強いられることになります。

「あそこはこの値段だよ?あんたのとこから仕入れないよ?」と言われるのは目に見えていますね。

 

それが継続するとどうなるのか。

その結果が豆腐の話ではないでしょうか?

「値上げできないマインド」が蔓延り、業界自体が消える。

まだ豆腐業界が消えると決まったわけではないですがね。まだできることはあると思っています。

 

でもそういうことです。

安売りは「業界をまるごと破壊するリスク」があるのだと考えます。

 

では、司法書士の値段とは?

ここから私達の業界の話です。

知っての通りかは分かりませんが、司法書士は仕事の値段を自由に決めることができます。

掲示した報酬表に従う、という条件付きですが。

 

司法書士の仕事は、各司法書士によって特色は当然ありますが、「登記申請→登記完了」という業務フローはどの司法書士だろうと結果は同じです。

同じ登記識別情報が出来上がってきます。

登記識別情報には当然「ブランド」などといった付加価値はありません。

(登記申請に至るまでのフローでブランドを作ることはできるかもしれませんが。)

 

つまり、何が言いたいのかというとただ登記申請をするだけでは「値上げ」が難しいということです。

そして逆に、「値下げの影響」はモロに受ける。

 

日本円の価値はは過去から比べるとずいぶん変わりました。

1965年を基準にすると

1965年(S40)の10,000円は、2016年(H28)の30,893円にあたります(3.09倍)

2016年を基準にすると

2016年(H28)の10,000円は、1965年(S40)の3,237円にあたります(0.3237倍)

(サイト「やるぞう」様より引用ーhttps://yaruzou.net/historical-prices-1932

 

つまり、司法書士の仕事の値段も物価の変動の範囲で上がってないとおかしいけれど、昔と比べてどれくらい司法書士報酬は上がったんだろう・・・?

私は丸2年しか司法書士の経験がないので昔のことは分かりませんが、「司法書士はこの値段!」と決めてかかるようなマインドが蔓延ってはいけないと感じますね。

 

さて。

値上げがなかなかできない状況で破格の値下げを宣伝されると大変よろしくない状況が生まれるのは火を見るより明らかですよね。

リスティング打って数千円で会社設立できますよ!と声高に宣伝しているサイトも見たことがありますが、んーそれってどうなの?と愚痴っておきます。

 

別に値上げが必ずしも正しいわけではありませんが、業界のことを考えるなら決して「安売り」はしないほうがいいというかしてほしくない。

司法書士の仕事に誇りを持ちましょう。

 

 

・・・・

最近危惧しているのは

書類作成、法的助言等がAIにとって変わられた時、仕事の値段は価値を失ってしまうのです。

消費者のためにはなりますが、業界が消えてしまう瞬間でしょう。

 

まだ救いがあるのは、我々司法書士は「独占業務」を持っている職業であるということ。

法律によるAIに対する規制が議論されるかもしれません。

(AIでさえも独占業務を脅かしてはならない・・・的な?)

 

・・・・と月報6月号を見た方は私を含めて色々思われたのではないでしょうか。

 

では、以下まとめ。

まとめ

如何でしたでしょうか。

今年の司法書士試験があったばかりだというのにこういう記事はインパクトがあったかもしれませんが、私が100%考えていたことを赤裸々に書いてみました。

私達は考えなければなりません。

業界の未来もそうですし、どうやって生き残っていくのか。

どうやって価値を提供するのか。

それは司法書士という特殊な職業だけではありません。豆腐業界だってそうだと思います。

 

一つ考えるきっかけになればと思います。

 

以上

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