こんにちは。関根(@sekinesulog)です。
3月、4月はバタバタとしておりまして、久しぶりの更新となりました。
記事のネタをどうしようかと迷っていたこともありますが・・・。
さて今回のテーマはズバリ「模試」です。
このテーマでは何度か記事を書いた記憶がありますが、今一度記事を書かせていただこうと思います。
模試と本試験は別物。
4月のこの時期はレックで言えば「ファイナル答練」という模試の真っ最中でありますが、結構難しい内容の出題が多い模試なので、結果の出ない人も当然いるでしょうし、不安に思っている人も多いかと思います。
私も1年目の頃はさんざんやられて、気持的にかなり落ち込んだ事を憶えています。
過去問とかは解けるのですが、模試になると何故かダメダメ。
「受かるのか・・・?これ」と思ってしまいましたね。
ですが、気にしないでください。模試と本試験は「別物」です。
作問している人も「模試」は司法書士試験の合格者で、本試験っぽく作られているのは間違いありませんが、必ずといっていいほど「意地悪出題」があります。
想像してみて下さい。司法書士試験の先輩合格者を。
意地悪そうな顔して意地悪問題を出題してきますよね?
それと同じ現象が模試でも一部分ではありますが、起こっています。
なので、模試は点数が取り辛いのは当然のこと。
そして、模試では同様の問題が出題されやすいので、経験の長いベテラン勢は印象深い問題が多いので確実に得点を伸ばしていきます。
すると平均点といっても正確な実力を示しているデータとはいえなくなります。
司法書士試験の受験者の層は、実際ベテラン勢が多いわけですから。
なので、どんな模試を受けようが、そこで良い結果を出せば合格確実!とも言い切れないのです。
しかしながら、本試験で合格するのも模試で点数高いやつじゃん。と言われるとそれはその通りです。
ある程度相関関係があるのも事実です。
そういった人は、模試で解けないものは解けないと割り切り、誰でも解けるようなものを落とさないのと、+αして、基本的な知識であるが、普段聞かれないような側面の出題を知識を元に答えを割り出して正解をもぎ取っていきます。これなら点数は高くなりますし、本試験でも高い点数を取るでしょう。
そういう人は事実として合格しますが・・・・
「模試で高得点を取ること」を目標に試験の勉強をするのは良くありません。
どうしてもぶれてしまうのです。基本から。
あくまで模試は本試験の予行演習です。
模試の復習をめちゃくちゃ頑張ったって、誰も解けないような問題の復習をしても意味ありません。時間のムダです。
それよりかは皆解けているような問題に着目し、それを自分が迷わず解けたのか、それとも迷ってしまったのか。そういったデータを参考にした方が模試を有用に活用することができます。
そのような箇所を今後の勉強で徹底的にミスを減らすようにするには、どうすればよいか考えるべきです。
私の場合は、大事な知識で模試で間違ってしまった、迷った箇所についてはテキストに反映するに留め、勉強する度に復習して本試験で間違えないようにしていました。
模試の後ガッツリ復習しても、私はそれっきりになってしまうのを恐れていました。それだと本試験では得点になりません。
それより勉強の回路に組み込んでしまったほうが効率的だと判断しました。
・・・・おっと、話が脱線していますね。
ともかくここで言いたいこととしては、模試での点数を意識しすぎない方がいいよ。ということです。
あくまで本試験です。
基本が大事。
逆に模試で大事なこと。
模試で意識すべきことを書きます。
最早いわずもがな、かもしれませんがやはり「時間配分」と言うやつです。
レックでの模試は、特に午後試験ではですが、時間がかなり切羽詰まっていると言われています。
某掲示板を見ると「こんなん時間内に解けるわけねえ」と阿鼻叫喚の地獄になっていますが、あまりにも理不尽な出題でない限り解ききることができます。
私は時間が足りなかったことはありません。一度も。
どちらかと言うと私は問題の処理が速い方だったので、参考にはならないかもしれませんが、速いには速いなりの理由があります。
速い理由としては
「迷う時間を減らす」「無駄に時間を使わない」「できるだけ書かない」を行っていたからです。
まずは択一編ですが、「3秒ルール」というのを自分ルールで作っていました。
これで迷っている時間を徹底的に減らします。
これは、肢を読んで(読みながらも正誤を判断)、それから3秒たっても答えが出せなかったら次の肢に行く、というルールで、徹底的に時間短縮を目指していました。
次の肢で速攻で正誤判断ができれば儲けもんです。
その次でも正誤判断ができれば消去法で問題の答えを出すことができるでしょう。(これは問題の肢の組み合わせにもよりますが)
こんな感じで進めていけばかなりの時間短縮に繋がります。
択一35問解いても1時間以内に余裕で収まってしまいます。
「無駄に時間を使わない」ということで意識をしていたのは、択一で消去法でも自信のある答えが出たら、それ以上に時間を使わない事を意識していました。
なんど見ても答えが変わることがないのは明白です。
自分の法律家としての魂で「これはこうだ!」と思うなら信じましょう。
そこでブレてしまうと変な答えを出しかねません。
迷っているような問題ならこの方法は使えませんが。笑
あくまで自信のあるものはそのままで行きましょう。
「無駄に書かない」これを強く意識していたのは、主に書式の所です。
特に答案構成用紙でしょうか。
結構アレって時間食うんですよ。
めちゃくちゃ丁寧に書いている人は案の定時間が足りずに点数にならないというのは、あまりに悲しいことです。
答案構成用紙にいくらバカ丁寧に書いても一点にもなりませんが、答案用紙に書けば点になります。
私が受験生時代に取っていた方法としては、不動産登記の場合は、不動産ごとに簡易的な登記簿を作り、それに別紙を読んだ注意点や、問題の上での注意点を箇条書きするコーナーを作り、簡易的な登記簿については、登記をするごとに順位番号などがわかるようにしていました。
スピード重視なので、かなり汚い訳ですが、それでも問題を解くことに関しては困りませんでした。
それに、自分の作った答案こそがキチンと纏められた情報であるので、それを見る意識をしましょう。
商業登記の場合は、答案構成用紙を丁寧に書こうと思えば丁寧に書けるわけですが、会社が非公開なのか、株券がついてるのか、会社が株式会社なのかどうか、会計監査人がいるのかどうか、大会社なのかどうか、資本金は幾らか等を書いておいて、後は役員の任期が分かればよい、という感じに落ち着きました。
商業登記こそ答案に情報が纏められていくので、答案構成用紙を無理に活用するとアホみたいに時間がかかります。
答えがわかったものはじゃんじゃん答案に書いていきましょう。
あとは、字の綺麗さですが、読めれば大丈夫なのでバシバシ書いていきましょう。
読めない字はアウトです。笑
まぁ、ざっとそんな感じです。
他にも意識していた事があったような気がしますが、一番大事なのは「迷う時間を減らすこと」です。
迷っている時間が1番時間を食うんです。書式では特にそうですが、結局判断しないと行けないので、もう諦めて判断しましょう。それで時間が足りないなら本末転倒です。
逆に本試験では時間が足りない人だらけなので、時間内に解けるというだけで優位に立つことができたりします。
スピードは大事です。
模試での結果の分析。
模試を解くと結果がでますね。
点数は実際どうでもいいのですが、どうせなら全教科偏差値59あたりを目指しましょう。
全教科が偏差値59なら「苦手があまりない人」という傾向になりますので、それはとても良い結果です。
この司法書士試験というのは試験の特性上、「苦手を作れない試験」なので、苦手教科がない結果というのは「合格しやすい人」の結果といえるのです。
何故苦手を作れない試験なのか、はどこかで書いた記憶もありますが、簡単に言えば午前午後記述と基準点があるからです。
総合的に全教科で点数が取れるやつのほうが、当たり前に合格しやすいです。
でも全教科ぶっちぎりじゃなくてもいいんです。
そこそこできればいい。
そのラインが私の中では「偏差値59」という基準になります。
このラインというのは、全教科が偏差値59だと、総合偏差値としては出来るグループに入りますし、判定も一番上の判定が出ます。
まぁ、意識しすぎるのは良くありませんが、どうせ結果が出るのですから、チラッとそんな感じで見ておいて下さい。
で、次に見ておくのが、「点数のブレやすい教科」を知っておく、ということです。
これは本試験でも悪さをする可能性が高い、と言えますので、何らかの対策を取った方が良いかもしれません。
私は憲法と民事訴訟法の点数が安定しなかったので、他にやれることも特段無かったので6月中旬頃に過去問を全部解き直しました。
一定の効果はあったのか、本試験ではそれぞれの教科で結果を出すことができたと思います。
模試の結果の分析としてはこれくらいでしょうか。
あくまで模試は模試ですので、模試で高得点を叩き出すことを目標にせず、苦手な教科の分析や、自分の成績の特徴を知るといった使い方をしましょう。
まぁ、そんなところです。
ではそろそろ纏め
まとめ
この4月というのは、模試が沢山あって色々と諦めがちになる方も多いかと思いますが、どうせ勝負は本試験なので、模試で負けようが本試験だけ勝つ、という意識で虎視眈々と本試験で一点でも多く取れる体制をつくりましょう。
模試の結果はあくまで自己分析に使って下さい。
まだ勝ち負けさえついていないのですから、模試なんぞで落ち込まないようにしましょう。
本試験だけ勝てば良いんです。
模試の点数を自慢してくるやつも居ると思いますが、本試験で待ってろよという意識でスルーしてください。
逆に本試験だけ勝てるとかっこいいですよ。
それでは。
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