〈司法書士試験〉過去問は何度も回さなければならないのか?

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こんにちは。更新頻度が下がって申し訳ないです。関根(@sekinesulog)です。

書きたいなと思った時に書くゆるーいスタンスなのでご容赦下さいませ。

 

さて、今回のテーマは「過去問」です。

結構悩ましいテーマなんですよね。

私も受験生時代に非常に悩みまくりましたので、その時の体験談を元に色々書いてみます。

 

過去問は何度も回さなければ絶対合格できないのか?

 

何度も回さなければ絶対合格できないか、と言われれば「それはないです。」と私は答えます。

過去問って回した回数が受験生の中では美化されるというか、自慢?の内容になっている気がしますが、別に多く回したから、「その過去問を解くための知識が身についた」といえるわけではないですよね。

過去問の正誤も、正直どうでもいいですよね。その肢自体は正解できても、同じ知識を別の角度から問われて間違っているようでは意味がありません。

なので、表面的なマルバツで一喜一憂するよりも、「その問題が問われた時、法律上どのような問題点があるのか。またそれを解決することのできる根拠法はどこにあるのか。実際にはどんな裁判例があるのか。」といったことを抑えなければ、結局本試験中に迷う羽目になります。

それがパッと出てくるなら、その肢の役割はもう終わったので極論を言えばこれ以上やる必要ありません。

 

他に回す、というか過去問を解く必要があるのは「司法書士試験の問題の形式に慣れるため」です。

あとは、「出題傾向を知るため」や「司法書士試験の受験者のレベルを知るため」ぐらいでしょうかね。

 

「司法書士試験の問題の形式に慣れるため」というのは言わずもがな。流石に過去問ゼロで本試験一発勝負は、難しいでしょう。せめてどういう出題のされ方がされるのかぐらいは知らないと多分焦ります。

「出題傾向を知る」というのは、受験勉強の時間がない時、どこの知識を拾い、どこの知識を捨てるのかの判断材料にするためにやります。場合によってはそういった戦略を取らなければ、「かなりの確立で出題される論点」を落としてしまうかもしれません。重要論点を落としているようでは厳しい勝負となってしまいます・・。

直近で出題された出題率の低い論点なんかはあえて削ってしまって他の論点に力を入れていく、といったことです。私はあまりオススメしませんが、どうしても時間がないというならやらざるを得ないのかもしれませんね。

 

「司法書士試験の受験者のレベルを知る」というのは、過去問で他の受験生がどの問題を解けているのか、解けていないのか知ることで、自分を安心させるためにやります。(他の受験生も間違っているのか。みたいに)そこでなんとなく「司法書士受験生」というものが見えてくるでしょう。

重要論点は当然正答率が高くなっていますが、そうでもない論点や問われ方が難しい問題は正答率がぐっと下がってきます。

正答率の低い問題が取れるとちょっとうれしいですね。笑 (それよりも重要論点のほうが大事ではありますが・・・)

 

 

これまでつらつらと書きましたが、上記のようなことが、私が2年の受験生活を通してわかったことですが、折角なので私がどのように過ごしていたのか、過去問に絞った体験談を書きましょう。

 

私の過去問体験談

私の1年目は、LECに大学2年生の春から通い始めたので比較的はやく始めたと言えるのですが、戦い方は知らないので、完全に手探り状態でした。

手元にあるのはブレイクスルーと過去問。

私は阿呆だったので「過去問完璧にすりゃあ余裕っしょ。」という謎の自信に満ち溢れていました。

まぁ、今思えば「過去問を完璧にする」ことの意味を履き違えていましたし、過去問だけで択一を攻略するのはかなり難しいと思います。

「過去問を完璧にする」というのは、先程も述べましたが、表面上のマルバツ以上に、マルバツを導くための「法律上の問題点・論点」「解決のための根拠法」「どのような重要判例があるのか」を抑えて初めて完璧といえるでしょう。

私は要するに「マルバツだけ」が大事で、その肢が正解できればそれでいいと思っていたわけです。

 

私は、色々と勘違いしていたのでとにかく「過去問で正解できること」を安心材料にして、講義を受けるごとに、ある程度講義で説明を受けた内容を自分なりに説明できるようにして、過去問を解きまくりました。

民法についてはたしか2~3ヶ月で7周ぐらいしましたね。

このような状態であったため、LECの簡単な模試ではほぼ無双状態でした。

これで私は、自身の勉強法に間違いがないと勘違いします。

完全な過去問信者です。

 

しかし、問題は時間が経ってから発生しました。

まったく点数に安定感がないのです。

前まで悩みもしなかった論点を簡単に落とす。それも正答率の高い論点で。

聞かれても説明できない。

 

こういった問題が出てきたのは私が解けると思っていた過去問の肢を、たぶん「この問題はアとウが○だな・・・・」というように最初に問題を解いた記憶から判断してしまう癖がついて、その後に何故○なのかと判断していたので、過去問を解いていたといえるのか、今となっては理解ができません。

それだと、時間が経った後に解くと、最初にアとウが○であることを忘れているので判断ができなくなってしまうという現象が起きるのです。

 

こんな感じだと全く無意味でしょうね。時間のムダです。

模試でも点数あがらないし、モチベーションも下がっていくし。

 

それからの私は、過去問中心の勉強が教科が増えていくごとに継続することができない状態になっていき1年目は破綻してしまいました。

 

2年目になって

私は過去問信者だった1年目を後悔し、打って変わって殆ど過去問に触れませんでした。

たぶん今やっても無意味になってしまう。

そんな思いがあったのかもしれません。

 

結局、教科書の内容さえ説明できるようになれば過去問を解く必要すらないんじゃないのか、という極端な考えに至りました。

私は、教科書の内容が説明できる、というのなら過去問で間違うこともないだろう。また説明する段階で間接的に過去問を解いているだろうと思ったのでそれを信じてその勉強を続けていきました。

 

結果としてはこれで良かったのです。

お陰で直前期でも全科目を回す時間を捻出することができましたし、模試の点数もそこまで悪くはなかったと思います。(模試は本試験と殆ど関係ありませんが一応)

 

2年目は、本当に過去問には殆ど触れなかったですが、合格することができました。

 

要は考え方次第なのかなぁ、と思います。

結局テキストの内容をしっかり説明できているなら、過去問でも本試験でも解けるのです。

 

だから、「過去問を回しまくらないと絶対合格できない」とか「毎日10時間以上勉強しないと絶対合格できない」とか、もうちょっと具体的になんで合格できないのか指摘しなければならないと思うのです。

合格者の平均はこうだから、統計的にはこうだからというのは説明資料にはなりますが、事例ごとに状況は異なりますし、無意味な指摘だと考えます。

 

 

 

まとめ

 

私の過去問に対する考え方を発表しましたが、いかがだったでしょうか。

「過去問をただ回せばいい」というのは安易な思考回路だと思いますので、注意したほうが、私はよいと思っています。

 

どこかの掲示板では「過去問は最低10周しないと受からない」と言っている方をお見受けしましたが、そんなことはないと思います。

逆に非効率かなー、と感じます。多分やり過ぎでしょう。

もっと他にやることがあるのでは?

教科書の大目次、中目次、小目次のみを抜き出して、教科書の内容をどれだけ説明できるか挑戦してみたりするほうがよほど価値のある勉強になるかと思います。

 

 

私の肌感覚では、最高でも過去問は4周くらいにしておいたほうが吉かな、と思います。

時間もないでしょうし。

 

 

 

それでは今日はこんな感じで。

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