こんにちは、関根(@sekinesulog)です。
今年の合格発表は確か9月28日?でしたっけ。
ということはあと1日ですか。
私が合格した去年は9月30日だったことをよく憶えています。
たぶんこの9月30日という日付は一生忘れないでしょう。私がたとえ認知症になっても記憶していると思います。
それだけメモリアルな一日となります。
あの日のことを思い出すと
私はパソコンで結果を知るのが怖かったので法務局までわざわざ足を運びました。
結果なんてどこで見ようが変わらないのですが、もう朝から居ても立ってもいられない状態だったのです。
4時まで家で待たされるのが嫌だったこともあります。
とにかく朝から吐きそうなくらい緊張していました。
司法書士試験の一次試験の日よりも緊張していましたね・・・。
「今日は人生の分岐点だ」
そう思うと神様からの裁決を待つようでなんとも言えない気持になるのです。
私は某掲示板なんかをよく見ていたので、すごくネガティブな思考になっていたこともあり「不合格」が嫌でもチラついていました。
「不合格になったらどうしよう。」
結局法務局に着くまでずっとそんなことを考えていました。
受験の日の自信はどこへやら。
本当に不合格になっていたとしたらどうしていたのでしょうか。
もう仕事を始めなければならなかったので、補助者になることを目指したのか、はたまた別の業種に行くのか。
何れにせよ9月30日からの就職活動はかなり遅めですね。合同説明会なんて人生で一度も行ったことがないですし、面接での私のセールスポイントも無資格者ではあまりインパクトは強くありません。
法律を語っても結局のところ「無資格者」では「ただの大学生」の言葉になってしまいます。
全くリスクヘッジをしてこなかった報いですね。私はこう考えるとあまりにも背水の陣をつくり自分を追い込み過ぎたのかもしれません。
しかしそれだけやったから結果として合格を勝ち取ることができたとも言えるのか。
中々大学生の司法書士試験事情は特殊なものがあります。
話が少々それましたが、とにかく緊張していました。
自転車を漕いでいてあれだけ脚が震えたこともなかったです。
地下鉄に乗り込んでも上の空でした。
札幌駅へ向かう地下歩行空間を歩いていても吐き気に襲われるだけです。
そうして法務局につきました。
すると若干早かったようで、確か20分位早く着いたような記憶があります。
総務課の掲示板の前で携帯をいじって待っていました。
その20分はとても長く感じました。
運命の合格発表。
法務局の職員さんが全く無表情に、無機質に掲示板に合格者の番号の載っているA4紙を貼り出していきます。
この一挙一投足が私をすごく不安にさせます。
時間が早かったのか、周囲に受験生と思しき人は2人ほどしかいませんでした。
怖い気持ちを抑えながら、私の運命を変えるであろうA4紙をみます。
すると・・・
結果は話している通り合格でした。
最初は自分の番号を見てありえないくらい喜んだのですが、それから数分経って何故か全く信じられず、慌てすぎて受験票も持っていかなかったので自分の「これだ!」と思う番号は目の前にあるのですが、自分の番号なのか確信が持てないという謎の状況に陥りました。
間違いなく自分の番号なんですけどね。笑
合格後の気持というのは、普段あまり泣かない自分でも流石に泣くのかなと思ったのですが全く泣けず。
というよりも寧ろ「安心した」という気持の方が大きかったです。
それはそのはずで7月上旬の自己採点からずっと2,3ヶ月合格するかどうか疑心暗鬼だったので、その気持の枷からようやく解き放たれるわけです。
苦行から解放された喜びのほうが勝ったのですね。
そうして、数十分たって合格した後のなんとも言えない達成感を感じることができました。
自分を追い詰めて何かを達成する。
これはとても気持ちのよいもので、山を登頂した後のような感覚がありました。
「自分は今後何かがあってもきっとなんとかできるだろう。」
そんなことも思いました。
これは忘れてはならない感覚ですね。
それから家族へ報告しました。
まずは電話で報告できる母親へ。
私が余りにも冷静に報告するので母親も泣くどころではなかったようです。電話越しに喜んでいるのが伝わってきましたが。
家に着くと合格発表の数日前に亡くなってしまった父へ報告です。
この時は一年で合格できなかった後悔で胸が一杯で、もっとはやく親孝行できる息子だったら良かったのにと思うばかりでした。
兄と妹にも報告をすませ、他の関係者に方々にも報告を済ませました。
こうして人生でもっとも緊張して、もっとも嬉しかった一日が終わりました。
結局合格しても一滴も涙は出ずに。笑
今一年経って、まだまだ全く司法書士らしくありませんが、この記事を書いて去年のことを想起できて良かったです。
初心忘れるべからずですね。
皆様の合格発表を楽しみにしております。
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