こんにちは、司法書士の関根です。
今回は「記述を速く解くために必要なこと」というテーマで書いてみます。
速く解くために何が必要なの?
色々な要素がありますが・・・・
私の経験上、記述を解くにあたって最も時間がかかるのは
「答案構成用紙の作成」です。
答案構成用紙の書き方によっては無駄な時間を浪費してしまいます。
ただでさえ人間の書くスピードなんてたかが知れているのに、綿密に情報を綺麗に書き込んでいたら時間はいくらあっても足りません。
では、無駄な時間を浪費しない方法は?
それは、できるだけ書かないことです。笑
結構身も蓋もないことを言っているような気がしますが、書く量が少なければ少ないほど記述は速く解き終わります。
じゃあ、最低限何を書くのか?
これは自分自身でも考えるべきですが、私の場合は
不動産登記は
登記簿から読み取れる重要事項(確定期日とか、買戻期間とか。)
別紙を見て注視した論点を箇条書き
これくらいしか書いていません。
時系列の年表なんて書いている暇はないので、これくらいしか書いていませんでした。
上記に挙げた簡易な登記簿、というのは当然不動産ごとに作っていくわけですが、書いていることは人や法人の名前と原因日付をそれぞれ甲区、乙区作っているだけです。
そこにこれから登記していく内容を追加して書いていきます。これから追加しやすいように枠を明けておいて下さい。
簡易な登記簿を作ることで、とりあえず順位番号のミスや混同の検討漏れを防ぐことができます。
混同は結構模試で聞かれるので、注意したほうがいいです。
あ、相続があった時は問題用紙に親切に家系図が書いてあればいいですが、書いてないときは作成していきたいところです。書く場所に困ったときは、商業登記の方の答案構成用紙でもいいですし、問題用紙のあいているところでもいいですが、大きく書いておくのがポイントです。
ごちゃごちゃしていると結構な確率で相続人を見落とします。(私はそういう傾向がありました。)
相続人の見落としは、記述の採点に大きく影響するので絶対に無くしましょう。
複雑な相続の時は、誰の相続が発生しているのか、その相続人は誰なのか。これだけはかならず整理しましょう。
これがしっかりできれば相続人の見落としなんてありえません。
で、後は名義変更ですね。
別紙の契約書を見ると、しれっと住所が変わっていたりします。
本当になんの前触れもなく変わっています。笑 原因日付を特定しなければならないので、問題用紙にはかならず何処かに書いてあります。
変わっていることに気がついたら即、答案構成用紙の簡易登記簿に付記登記をできる体制を取りましょう。2回以上住所が変わっている場合は最後の住所地で登記するので注意が必要ですが。
まぁ、後は変更証明でいける場合なのかどうなのかも注意点となりますね。
名義変更関連は絶対間違えないよう訓練しましょう。
もっともっと注意点とかあるんですが、ここで書いていたらきりがないです。笑
記述に悩んでいる人は注意点のマニュアルを自作してみるといいとおもいますよ。
・・・これを電子書籍として出版したら面白そうだなと思いましたが、それはまた今度。
それでは、次は商業登記の答案構成用紙についてですね。
冗談抜きにほぼ書きません。
しいて言うならば、役員の任期事情くらいですかね。役員に関しては権利義務とかの検討も必要なので、書いてあると結構便利です。突然、決算期とかが変更されても対応できますしね。
あとは、添付書面に影響を与えそうな事項ですね。具体的に言うならば、取締役会が設置されているのかとか、株券発行しているのかとか。非公開会社なのかも大事です。
譲渡制限株式というのは、それなりに注意を払わなければならない論点になるので・・・。
私が意識して商業登記の答案構成用紙に書いていたのはこれくらいですかね。
なので、商業登記に関しては結構すっからかんで終わることも多いです。
私の場合は、答案用紙が答案構成用紙の代わりを果たしているようなイメージです。
そんな感じでやっていました。
当然、私が書いたこれらを完全に真似する必要性は全くありません。
こういう人もいるんだー、というくらいに思っていただければそれで十分です。
時間が足りない、という人は、答案構成用紙に書く内容を考えてみましょう。
それだけで大いに変化があると思いますよ。
今日はこんなところで。
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