初学者必見。司法書士試験の基準点・合格点についての考察

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こんにちは、関根(@sekinesulog)です。

今回は司法書士試験の基準点・合格点について触れてみようかと思います。

初学者向けに書くつもりなので、予備校に行ってる人や長くこの試験に携わっている人は知っているかもしれませんが、まぁ、よろしくお願いします。

 

基準点とは?

 

今更ですが、基準点とは「足切り点」のことですね。

午前択一、午後択一、記述(2問合計)にそれぞれ基準点があり、そのどれもを超えなければならない試験です。

 

基準点はその時の受験生のレベルによって左右されます。

なので、受験生のレベルに応じてその年ごとに定められています。(これについてはまた触れます)

 

基準点は毎年そこそこ高く、司法書士試験は日本一足切り点が厳しい試験だとも言われています。(そう、聞いています)

 

基準点は絶対超えなければならない点数なので、総合力が要求されます。

「どの教科に苦手があってもダメな試験」

そう言い換えることもできると私は思います。

なので、マイナー科目だから手抜きができるかと言えばそうではありません。

「どうせ1問しかでないんだから・・・」

そんな気持でマイナー科目に向き合っていたら基準点は突破出来ても、合格点には届かないでしょう。

1問で泣きを見た人は沢山います。この試験はそういう人が特に多い試験だと感じます。

 

あ、ちなみに、基準点と合格点は違います。

基準点はそれぞれ必ず超えて、その上で合計得点が合格点のラインを割ると不合格となってしまいます。

ネットではこのような状態を「総合落ち」と呼んでいたりしますが、この「総合落ち」の人は本当に気の毒です。

合格発表までまたされた挙句、不合格。私は耐えられる気がしません。

 

 

さて話を基準点に戻しますが、

次は基準点がどのように定められるか、私が受験した平成27年を例に見てみましょう。

 

基準点はどのように定められるの?

 

まず、平成27年度の基準点はそれぞれ

 

午前 30問(90点)

午後 24問(72点)

記述 36.5点

※択一は1問3点で計算します。記述はそのままの得点が自分の点数になります。

 

となっています。

法務省は優しいので、得点別人員表などの情報を開示してくれています。(かなり分析には役立ちます。)

その表を見てみると・・

 

キャプチャ

 

午前試験の90点の受験生の人数割合は17.9%

午前試験の72点の受験生の人数割合は18.6%

 

であるようです。

法務省はどうやら受験生(実際に会場に来て受験した人)の上位17%~18%の得点を基準に基準点を定めているように見えますね。

疲れるので載せませんが平成28年度の司法書士試験の基準点の定め方も上記のような基準でした。

 

あれ?基準点って合格率3%に比べたら大したことなくないですか?

上位18%とかその付近に入るだけでとりあえず基準点自体は突破できます。

 

上位18%がどれくらいの人数かというと平成27年度では3300人(約18000名中)ほどです。

私はまともに全教科を勉強して「戦える状態」の人は全受験生の30%ほどだと思っていますので(体感ですが・・)それほど基準点を超えることは難しくないと考えています。

 

難しいのは、「上乗せ」の点数を作ることです。

上乗せ点というのは、先程も触れた合格点に必要な点数を確保するための上乗せになりますが、基本は択一で上乗せしていくというのがオーソドックスな戦法です。(1問ごとの得点が高いため)

 

このオーソドックスな戦法で戦うなら、合格者となる択一の正解数は

「基準点+2~3問」が最低ラインとなります。

記述に自信がないならこれくらいは確保しないとまずいですね。

 

私は

午前 32問 (基準点+2問)

午後 27問 (基準点+3問)

記述 44点(基準点+7.5点) 不動産登記 24点 商業登記 20点

 

という得点で合格しましたが、合格最低点は218点で、私の合計得点は221点だったので、上記の得点でもギリギリ合格だったと言えます。

 

私がギリギリ合格になってしまった要因としてはやはり記述と午後試験の択一で無駄な失点があったからでしょう。

記述には商業登記で書き忘れもありましたし、午後試験の択一では商業登記でアホみたいに間違いました。

 

まぁ、しかし、私の講師から言わせれば「無駄のない得点」だとの評価を受けました。

それについては「総合力で戦う」という私の戦法通りになったわけですが、正直、記述の採点の仕方によっては不合格の可能性もあったかと思います。

 

私はめちゃくちゃ記述が得意だったわけではありませんが、(寧ろ苦手な部類だった)基準点は超え、更に上乗せも作ることができた要因については、体感的に答えがあります。

 

それは

「めっちゃ簡単な論点を絶対落とさないこと」

です。

これだけで上乗せができるかどうかは分かりませんが、少なくとも基準点は超える答案を作れるかと思います。

めっちゃ簡単な論点とは、平成27年でいうと「代襲相続」「権利義務役員」とか、あとは「共同の文言」とかそんなんでしょうか。

 

あまり難しく考えずに記述は「徹底して基本」という考え方でよいと思います。

直前期にはベーシックという素晴らしい問題集をやることを私はおすすめします。

直前期にベーシックをやる際は「ケアレスミス一切なし、論点落とし一切なし、間違え一切なし」

のなしなし状態を目指して下さい。ここまでいければ十分力ついていると思います。



あ、これをやるときは初見に近い状態にしてからやって下さい。

私は「記憶で解く書式」にそれほど意味を感じないので。「経験で解く書式」ならいいですけど。

「記憶で解く書式」に意味がないというのは、判断の怠慢をしてしまうからです。

「あー、この問題、あれか、代取利益相反のやつねー。」みたいな状態で、解ける気になっていては本試験で足元を掬われるでしょう。

もっと危機感をもって解くべきです。どこから襲われるか分からないから、全方位に注意を巡らすような状態で毎回解きましょう。

それで解ければ本当の記述の力がついているのだと思います。

 

 

さて、なんだか基準点の話から逸れまくっているような気がしますが、合格点がどんなものなのか、基準点がどんなものなのか、多少はつかめたかと思います。笑

 

それでは以下まとめ

 

まとめ

 

どうだったでしょうか。

高い高いと言われる基準点ですが、基準点を超えないということは上位18%にも入れていないということになりますので、超えたことがない方若しくは超える気がしない方は自分の勉強法を見直すべきだと思います。

 

基準点は簡単に超えられる壁です。

というか、簡単に超えられるものだという認識をもって下さい。

超えればバンザイじゃなく、超えて当たり前。そういう認識になれれば今回、私はこの記事を書いた意味があります。

 

合格点を超えるのは難しいのですが、マイナー科目だろうと、主要科目だろうと、絶対手を抜かないで勉強するのが大事かと感じます。

私も心のなかでテーマとしていた「総合力で戦う」というのが、シンプルですが非常に有効です。

ともかく苦手な論点は全てなくせば、「総合力」はかなり身につくと思います。

苦手な論点のなくし方はまた別の回で。

 

それでは。

 

以上

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